ゲーム・クリエイティブカレッジ ゲーム開発エキスパートコース(2019年度実施)
ゲーム2Dアート基礎演習
ゲームクリエイターが
必要なアートの基礎を学ぶ
この授業はゲーム制作における2Dアートワークの基礎を学びます。この授業は一年生の必修科目。将来ゲームプログラマやプランナーを目指す学生も「身に付けておくべき基本」として学びます。ゲームに使われるさまざまなアートの制作手法を幅広く学んでいきますが、この日は画像編集ソフトやグラフィックデザイン用のソフトを中心に実習しました。キャラクター、アイテム、タイトルロゴ、操作画面など、アートのクオリティが、ゲームの評価を左右する大切な要素であることが講義で浮かび上がっていきます。単純に技法だけを学ぶのではなく、こうした「なぜ」の部分までつなげて理解できるのは山本先生ならでは。分かりやすく、みんなで楽しんで学べる授業のスタイルも、学生たちに強い支持を受けています。
ここが注目ポイント
- 1 2Dアート技法を実践しながら幅広く学べる
- 2 ゲームにおけるアートワークの重要性を実感できる
- 3 説明が分かりやすく、楽しんで取り組める
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授業のはじまりは、課題作品の2Dアニメ鑑賞会から。それぞれのパソコンで表示されている作品を見て回ります。
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面白い動きや、奇妙なモチーフを選んだ作品への賛辞とツッコミが教室中を飛び交います。同じ課題でも多様なアプローチがあることを実感。
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鑑賞会を終えてから講義へ。今回はゲームと色の関係性を、誰もが知る有名ゲームタイトルを例に解説します。
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色の使い方が世界観やゲームシステムを支える重要な要素であることが浮かび上がるにつれ、講義にさらに引き込まれていきます。
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さらに色に関する基礎的な理論を紹介。プロのイラストレーションもその配色はロジカルに組み立てられたものであることを解き明かしていきます。
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座学のあとは演習へ。画像編集ソフト「Adobe Photoshop」のテクニックを学習。設定変更だけでガラっと見た目が変わる効果を体感します。
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演習中に気になったことは、個別に先生に質問しながら解決します。先生との距離の近さも魅力のひとつ。
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後半はデザイン用ソフト「Adobe Illustrator」を使った演習へ進みます。ソフトごとの使い方の違いを実践の中で掴んでいきます。
講師コメント
2Dアートはゲームクリエイターの基礎として持っておいて欲しい知識です。将来プログラマであろうと企画者であろうと、キャリアを積んでいくと必然的に他分野のことも関わってきます。その時に「あ、これ学校でやったな」と思い出してもらえるものとして、誰にでも役立つ内容です。授業では2Dアートを幅広くカバーしていますが、授業名の通り、演習もしっかり行っていて、知識だけを学ぶ時間では決してありません。
クラスでは授業中に教え合ったり、放課後に勉強会をやったり、学生同士が助け合って学ぶ姿をよく見かけます。ここには楽しみながら上達できる環境があると思います。またゲーム開発エキスパートコースでは、プログラマ志望で入ってきたとしても、アートやプランナー専攻へ進むこともできるし、その逆もあります。まずは、この授業で志望分野を問わずアートの面白さにも触れてもらいたいです。
山本先生
受講中の学生インタビュー
友人同士で協力しあいながら学んでこれた
入学して数ヶ月ですが実力がついてきたことを感じています。授業で出された課題を真面目に取り組み、友人同士で協力しあいながら学んでこれたことが理由だと思います。山本先生はすごく話しかけやすいので、うまくいかないことがあれば、まず先生に聞きます。入学前はすぐ絵を描くものと思っていましたが、理論や手法を学ぶことが多くて驚きました。ゲーム内のアートワークも想像よりも考えて作られていて、作る側の目線に立って初めて気づくことがたくさんあります。僕はゲームと絵が好きで、そこを生かした仕事がしたいと思い学校を選びました。将来は、自分がやってきたゲームのような、のめり込めるゲームに携わりたいと思っています。
高木さん
ゲーム開発エキスパートコース