ゲーム・クリエイティブカレッジ ゲーム開発エキスパートコース(2018年度実施)
「ゲームキャラクタモーション演習」
リアルな動きを生み出す術を
基本から楽しみながら学ぶ
ゲームではキャラクターの「動き=モーション」はとても重要な要素です。この動きを学ぶ授業が「ゲームキャラクタモーション演習」です。実際にCGソフトを使いながら、キャラクターの動きを作っていくとともに、その過程でリアルな動き方を生み出すために必要なテクニックや考え方を学んでいきます。片岡先生の講義はソフトの使い方だけではなく、「動き」を観察するポイント、動物の生態にまで及びます。親しみやすく、モーション制作を心から楽しんでいる片岡先生の人柄や姿勢もあり、「受けるのが楽しみな授業」と学生たちは口を揃えます。そんな授業の様子を少しご紹介します。
ここが注目ポイント
- 1 授業満足度96%!一人ひとりの進み具合に合わせた丁寧な授業進行が特長
- 2 モーションづくりのポイントは、映像を見たり身体を使って分かりやすく説明
- 3 楽しみながらキャラクターモーションを作る先生に、どんどん引き込まれる!
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演習室のパソコンの前に座って授業が始まりました。最初は課題作品の寸評から。課題は好きなキャラクターの動きをトレースすること。
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動きで注意したい部分などを、先生が自らの手や足を使って説明していきます。
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今日の演習は動物の四足歩行の動き。演習に入る前に人間、犬、馬の足の仕組みの違いから、観察すべきポイントを解説していきます。
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休憩時はみんなで新作ゲームの話に。最先端の「いまおもしろいこと」を学生と同じように共有している先生だからこそ、授業での言葉が深く入ってきます。
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授業再開後は演習パートへ。犬の映像を参考にしながら、CGソフトに動き方を入力していきます。
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先生も学生たちも、みんなが楽しんで作っているのがこの授業の特長。制作中のCGがうまく動き出したときは自然と笑顔になります。
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ある程度演習が進んで、それぞれの学生が自分のやり方の課題に気づくタイミングで、一旦演習を休止。動かし方のテクニカルな部分を整理していきます。
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そして再び演習に。先生をつかまえて質問をしたり、みんなで相談したりしながらパソコンに時間いっぱいまで向かいます。
講師コメント
私の授業では、時々難しい言葉も出るのですが、どんな人でも理解してもらえるように一つひとつ言葉をやさしく噛み砕いて、丁寧に説明したいと思っています。効果的に学べるように授業の録音や板書の撮影も自由です。モーション制作では、「接地感のある動き」というような抽象的な言葉で指示が入ることが多いのですが、動きを表す抽象的な言葉と具体的な作業を「つまりは、こういうこと」と論理的に言語化をして、学生が理解できるように授業を進めています。そして、モーションを作るうえでは正解はひとつではありません。ひとつではないことがとても良いことだと思います。常に幅広い視野をキープしてもらうためにも、講義では複数の解決策を提示するようにしています。この授業は身体もいっぱい動かすので、受講する学生は動きまくる覚悟で来てくださいね(笑)。楽しいことをたくさん用意して待っています!
片岡先生
受講中の学生インタビュー
自分の目で「見る」ことを意識するようになりました
片岡先生の講義は具体的に説明してくれるので、とても分かりやすいです。複雑な動きの話も、一つひとつの動きに分けて説明してくださるので取りつきやすいです。あと先生がいつも楽しそうで、モーションへの愛情というか「好き」がすごく伝わってきます。何気ない雑談の中でも、いろんな掘り下げた話が聞けるので楽しいです。授業の難しいところはCGのモーションは不自然さが少しでもあると、魅力が半減してしまうこと。それをなくす作業が一番大変です。問題を乗り越えるために、先生からアドバイスをもらったり、あとはとにかく自分の目で「見る」ことを意識しています。これからCGでモーションをやってみたい人は、まずは自分の好きなキャラクターをもっとよく見て観察するところから始めてみてください。きっと役立つと思います。
井町さん
ゲーム開発エキスパートコース[4年制]
【大阪府】長尾谷高校出身