ECC PLUS

開催概要『ECC EXPO 2020』
日時:2020年2月21日(金)、22日(土)
場所 :梅田クリスタルホール
ノミネート作品数 :51作品
毎年この時期に開催される『ECC EXPO』は、ECCcomp.全カレッジ合同の学内作品コンテストです。今年はゲームソフト、2Dイラスト、3Dイラスト、CGムービー、IT・Webソリューション、グラフィックデザインの6部門からノミネートされた51作品が勢揃い。会場は、自分の作品をプレゼンテーションする学生や、仲間や先輩の力作を見に来た在学生、実際にコンテスト作品のゲームをプレイする在学生たちで熱気にあふれました。
この、年に一度のビッグイベントは、作品レベルの高さからゲーム業界やクリエイティブ業界の企業からも注目されています。審査にはECCcomp.の先生方をはじめ、11社のゲーム・IT企業の方々にもご参加いただきました。学生たちの説明にも熱がこもります。
01
グラフィックデザインの
奥深さがわかるほど、好きになる
グラフィックデザイン部門で優秀賞を受賞したのは、グラフィックデザインコース3年の近藤風香さんの作品「nagomi-和魅-」(ナゴミ)。商業施設のフロアガイドと、それに付随するポスターや冊子などを制作しました。
作成した「フロアガイド」には、グラフィックデザインの大切な要素がたくさん詰め込まれているそう。違和感のないデザインにするため、文字を置く場所やフォント、大きさ、線の太さなど細かい部分にまで気を使います。近藤さんは「たった1ミリ違うだけで、印象ががらりと変わる」といいます。
ふくらんだイメージを具体化するために、施設の模型も作りました。イメージを形にしていくとアイデアもはっきりします。たとえば建物に入る店や集まる人。それは若い女性か年配の男性か、どのフロアを訪れるかなど。とことん突き詰める作業の繰り返しだそうです。
デザイン会社に就職する予定という近藤さんは「少人数で基礎を徹底的に勉強できたECCcomp.でよかった」といいます。「色の強弱など、グラフィックの基本中の基本を徹底的に仕込まれました。」そのようにして自分でしっかり考えられるように、先生が導いてくださったそう。「私がこうしたいと話をすると、先生は、つまりこういう魅力を出したいんだよね、じゃあどうすればいいかな、とポイントを絞って考えをまとめる手助けをしてくれます。正解がわからないグラフィックデザインは、一生懸命に学べば学ぶほどむずかしく、奥が深い。でもその奥深さがグラフィックデザインの魅力です」と答えてくれました。
02
子どもの苦手克服でママもうれしい!
家族が喜ぶお助けアプリ
明るいイエローとキュートな野菜のイラストのブースで、笑顔で説明していたのはwebデザインコース1年生の中村美月さん。中村さんの作品「きゃんいーと」は、IT・WEBソリューション部門でデザイン賞と新人賞を受賞しました。苦手な食べもののある子どもとママの助けになればと、ゲーム感覚で苦手克服にチャレンジできるアプリです。
苦手な食材をアプリに設定し、食べることが出来ればご褒美がもらえる仕組みです。ご褒美は自分がヒーローになった写真やシールなど。ご褒美のシールを貼れば大きなクリスマスツリーが完成するなど、成果が目に見えるよう工夫しました。「子どもたちの五感を刺激しつつ、目に見えるご褒美で子どもたちのやる気を応援します」と中村さん。
「今後は食べられるようになった食材で遊べるゲーム機能や、苦手食材のレシピを表示できるようにしていきたい」と楽しそうに話す中村さん。日頃から、疑問に思ったことを解決する方法を考えているそうです。「ECCcomp.の先生方は、そんな疑問を解決する手助けしてくれます。『あ、そこを追求すれば良いのか』と気づかせてくれるんです。」
「ECCcomp.ではプログラミングとデザイン両方が学べます。それが入学の決め手」という中村さん。「ECCcomp.で身につける技術力や国際力があれば世界を舞台に働ける」「今以上に深く学びたいことが見つかれば大学への進学も視野に入れています」と、1年生にしてすでに卒業後の目標を語ってくれました。このように将来をしっかり考えている学生が多いのも、ECCcomp.の特徴です。
03
優れた技術力を発揮して、
将来は日本で働きたい
CGムービー部門で最優秀賞を受賞した、ゲームプログラム開発コース2年のスワンナカム ナッタルジャーさんの作品は、「Inherit Sphere【予告】」(インハリットスフィア)」。タイのバンコク出身で、ECCcomp.へ入学するまではタイで日本のソーシャルゲームのキャラクターを描く仕事をしていたそう。ECCcomp.では、ゲームプログラムを学んでいます。
作品は、現在制作中のゲームの予告をCGムービーにしたものだそう。以前から趣味でアニメーションを制作していたそうですが、自分のイメージする作品に仕上げるためにインターネットで学んだり、もっと大胆な表現がしたいけど方法がわからない時は先生に質問したりして制作したそうです。
「先生方が丁寧に教えてくださったから完成できた」というナッタルジャーさんは、今回、2Dイラスト部門でも2点の作品がノミネートされ、1点が優秀賞を受賞。マルチな才能をいかんなく発揮しています。
将来は、タイで行っていたゲームキャラクターの2Dイラストの仕事を、日本で始めたいそう。日本でも、そのマルチな才能を活かした活躍に期待したいですね。
04
老若男女が挑戦できるアクションゲームで、
みんなが楽しむ時間を生み出す
ゲームソフト部門で、最優秀賞を受賞したのが、「GEAR CRISIS」(ギアクライシス)を制作したチーム「IOLITE」(アイオライト)です。リーダーのゲーム開発エキスパートコース4年の柚木友宏さんは、株式会社コナミデジタルエンタテイメントへプログラマーとしての就職が決まっています。
「出てくる敵をやっつける」のはゲームの原点。「アクションの爽快感とグラフィックの美しさを追求したクオリティの高さで、他チームと差をつけた」という柚木さんは、人気の人間同士の対戦型ゲームではなく、前方からくる敵を倒すゲームにしました。
「みんなでワイワイ楽しめる場と時間を作りたかった。そのためには特別なテクニックは不要。ポチポチとボタンを押すだけで老若男女が楽しめるアクションゲームを目指しました。」
10人で7月から約半年間かけて制作したそうですが、チームにプログラマーは柚木さんだけ。8人のアーティストと1人のプランナーのまとめ役として多忙を極めましたが、これまでの制作で一番楽しかったそうです。
「ECCcomp.には、学生が互いに高め合える環境が整っています。おかげで存分に好きなことを学べました。個性的で才能ある10名の仲間をまとめ上げた経験も、人生の大きなプラスになります。ゲームが好きで、ゲームを作りたいという志を一つにした仲間たちは、私の大切な財産です。」
(受賞者コメント)
作品名「GEAR CRISIS」(ギアクライシス)/柚木友宏さん
最優秀賞をいただき、大変うれしく思います。同時に、総勢10名を率いるリーダーとしての責任とプレッシャーから解放され、ホッとしています。
ECCcomp.では「何事も最後までやり切る」を繰り返し、根気強く教えてくれます。おかげで技術はもちろん精神的にも大きく成長させていただきました。好きな分野に対して真剣に向き合い、自分からとことん学べるのが専門学校の最大の魅力です。
高校生の皆さんもECCcomp.に入ったら、自分の好きなことや興味を持ったことにどんどん挑戦してください!
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