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2011.05.25

【バンダイナムコゲームス教育提携校】 “「面白い」を構造化するためのワークショップ” が開講されました!<br />

■特別授業 講演者
株式会社バンダイナムコゲームス
開発スタジオ コンテンツデザインディビジョン コンテンツデザイン部 第12課
アシスタントマネージャー プロデューサー 東山 朝日氏


2011年5月21日(土)、㈱バンダイナムコゲームスと教育提携を結ぶECCコンピュータ専門学校で特別講義が開催されました!
昨年度実施の約2時間バージョンから、今回は大きく拡大されて“90分×3コマ”の超スペシャル贅沢バージョン! 事前に与えられた課題をこなしてきたゲームカレッジの在学生は、この日を待ち望んでいました♪

■講義名 : ゲームデザインの構造 ~「面白い」を構造化するためのワークショップ~
■内 容 : ゲームの企画・制作を進める上で「ゲームデザイン」というものをどのように定義し、またどのような思考プロセスを経て「面白さ」という情緒的な感情をプレイヤーから引き出すべく企画立案を行っているのか。人間の欲求と行動心理に根ざした「ゲームデザインの構造」の構築方法について、ゲーム開発実例を通して解説する、というもの。

「人間が“面白い”と感じることには、必ず“仕組み”がある」という仮説に基づき、日常で経験したさまざまな「面白い体験」に着目、その体験を掘り下げ、“仕組み”を明らかにすることで、実際のゲームデザイン(企画立案)に取り入れていく過程が、実例で紹介されました。

例えるなら、「とっても美味しい料理」の作り方。プロのシェフからすれば、「素材の吟味」や「味付けの順番」など、料理が美味しくなる“理由”が必ずあるように、プロのゲームクリエイターが作る面白いゲームにも、そこには必ず“面白くなる理由”があるということ。思いつきでなく、その理由をしっかり探求し、的確に構築しながら制作していくことが必要なのですね。

単なる座学にとどまらず、頻繁に在校生と意見交換しつつ会場全体を巻き込みながら解説を進める“ライブ感のある講義スタイル”は今年も健在。前回も同様のテーマで開催されましたが、今回は講義時間が長いこともあって、在校生たちで討議し、その結果を発表しあうグループワークも頻繁に盛り込まれ、あっという間に終了しました!

日常生活のいたるところに「面白さの仕組みや構造はある」という東山氏。
講義当日も、「物事を決めるとき、じゃんけんをする理由」から、「とある映画を見た観客が『後味が悪い』という印象を持った理由」などを解き明かしながら、エンターテインメント作品が「人の心を動かす仕組み」へとアプローチしていきます。

代表作「エースコンバット」も、世間一般では「戦闘機のゲーム」という認識をされているが、実は「落語」や「ヤクザ映画」など、日常生活で東山氏自身が「あ、これって面白いなあ」と感じた体験の“仕組みや構造”をヒントにして制作されており、面白さの構造という観点でいえば、必ずしも「戦闘機のゲーム」ではないのだそう。



講義の途中には、こんなメッセージも。
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「お客様の『■○』を満たすのではなく、『●○』を満たすことを考えよう」
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それぞれ漢字2文字の熟語。○には同じ漢字が入るので、実質的には漢字ひと文字の違いですが、講義を聴くと、なるほどその2つの言葉の持つ意味の違いがわかってきます。

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数学で言うところの「確率1/3」と「確率1/5」。これを「数字」ではなく、「気持ち」で言い表すと?
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「数字」を「気持ち」で言い表す?初めての問いかけに、在校生たちも頭をフル回転させて講義に取り組みます。

さらに講義後、在校生が実際に作成した企画書やビジュアルの習作を題材に講評の時間も設けられ、最後まで白熱した一日となりました。

特別授業、ありがとうございました!


■東山 朝日 氏
1993年、株式会社ナムコに企画職として入社。家庭用ゲーム開発部門であるCS開発部に所属。プランナーとして「エースコンバット(PS)」。ディレクターとして「エースコンバット2(PS)」、制作プロデューサーとして「機動戦士ガンダム一年戦争(PS2)」などを担当。またネジコン、ジョグコン、ガンコン2などの周辺機器開発にも関わる。
2000年には研究部、業務用ゲーム開発部門と連携した社内横断プロジェクトである180度ドームスクリーン筐体用ソフト 「スターブレード オペレーションブループラネット」を担当。このプロジェクトがきっかけとなり、後に「機動戦士ガンダム 戦場の絆」へと発展する。
2006年、株式会社バンダイと事業統合以降、株式会社バンダイナムコゲームスで製作プロデューサーとして「結界師 烏森妖奇談DS)」、「結界師 黒芒楼の影(Wii)」、「結界師 黒芒楼襲来(DS)」、「機動戦士ガンダム戦記(PS3)」、「すべてがつながる気持ちよさ!コトバシる(DSiウェア)」、「ヴィーナス&ブレイブス(PSP)」などを担当。現在 株式会社バンダイナムコゲームス 開発スタジオ コンテンツデザインディビジョン所属。アシスタントマネージャーならびにプロデューサーを務める。

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