先生たちのオリジナルゲーム制作の裏側!

ものすごいスピードで技術が進化するゲーム業界で即戦力になる学生を育てるために、先生も日々スキルを磨いています。その成果をカタチにしたのが今回紹介するオリジナルゲーム。約5カ月、授業のスキマ時間で制作されたゲームは、先生達の技術が詰め込まれ、ゲーム会社の作品にも引けを取らないクオリティに。その制作過程についてインタビューしました。

先生達の技術が詰まった作品の
PVはこちら!

浮島を冒険するファンタジーアクション『ひなたのカナタ』

\先生だってチーム制作!/
オリジナルゲームができるまで

1. コンセプトアート制作

はじめにゲーム全体の世界観を決定して、全員のイメージを統一。今回はCG・プログラミングの技術力をアピールしたいので、光や風などの多様な表現が必要になる「屋外」が舞台に。

2. キャラクターデザイン

プロジェクト第一弾ということで「冒険ファンタジーゲームの王道」を行く、親しみやすいポップなキャラクターを心がけてデザインしました。

3. モデリング(キャラクター)

キャラクターのモデリングで重要なのは、想像力。2Dイラストからイメージを膨らませて、全身のバランスを考えながら3D化していきます。当然「動きをつけた時に違和感がないか」など、モーションも意識していますよ!

4. モデリング(背景)

背景は、コンセプトアートの世界観にあわせてモデリングしていくのですが、ビジュアル用と当たり判定用※の2種類のモデリングが必要。スケジュールを間に合わせるのに苦労しましたね。 ※2つの物体(キャラクター同士・キャラクターと地形など)が当たったかどうかを判定するプログラム処理のこと。

5. リギング

ゲームの制作現場では、モーションをつける前にキャラクターに動きをつけるためのコントローラー(リグ)を設置します。今回は、モーションデザイナーの効率を考えて、リグを丁寧に設置し、身体のパーツの連動性を高めました。

6. モーション・エフェクト

モーションは、主役キャラがかぶっているターバンまで丁寧に作りこんでいます。走っている時に揺れているのでPVをチェックしてみてくださいね!

7. プログラミング~最終調整

今回こだわったのは「開発に必要な機能が詰まったゲームエンジンを一切使わずにプログラミングすること」。私一人で膨大なコードを書かなければいけないので大変でしたが「高度なプログラミング技術の教材」として授業で活用され、学生のスキルアップに役立っているので苦労した甲斐はありましたね。

3DCG担当の先生方のビジュアルに対するこだわりは並大抵ではないので、プログラマ1人で対応するのは大変(笑)。そこで今回は、デザイナーでも操作できるようにプログラミングソフトをカスタム。各自でディティールを調整できるようにしました。

Teacher’s Interview

ゲームエンジンを使わないプログラミング技術を学生に身につけてほしい。プログラミング担当 福井先生

プロの制作現場でも当たり前のように使われているゲームエンジンですが、これを使わずにプログラミングできるスキルを習得すれば就職活動で大きな武器になります。私が組んだコードを教材にして、高度な技術を身につけてほしいですね。

チームワークの大切さを再確認。授業でも伝えています。キャラクターデザイン/モデリング担当 仲田先生

今回、プログラマが福井先生1人だったので「プログラマにデータを渡す時、処理速度が速くなるように工夫する」など、後工程の負担を減らすことを心がけて作業しました。チーム制作の授業では、このような「チームワークの大切さ」も教えています。

次回はSFアクション!?第二弾の共同開発プロジェクトも同じメンバーで進行中!ご期待ください!COMING SOON!
学校サイトへ