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ＩＴカレッジの有田です。
学生を引率して“学外見学ツアー”に出かけてきました。見学先はＩＴ業界をリードする企業３社です。

▼最初は「シスコシステムズ合同会社」

ネットワーク機器のトップメーカーで、六本木にある東京本社訪問しました。ネットワーク技術者の養成を目的にCCNAなどの認定資格も提供しています。そのシスコネットワーキングアカデミーの責任者から会社の方針や戦略を詳しくお伺いました。また入社2年目のSEの方からの業務体験談もありました。技術面の知識が浅い方から、ネットワーク一筋40年の方までお客様は多種多様。どんな状況であってもお客様に分かる言葉で説明することが大切と言っておられました。

インターネットを使ったテレビ会議システム「テレプレゼンス」を体験させてもらいました。臨場感を大切にしていて机まで自社で作っているそうです。確かに長時間使っても疲れないと感じました。価格は１部屋あたり約3,000万円。出張で会議が多い会社であれば、実際に人が動くことによるコストや時間のロスを考えると、すぐに元は取れるそうです。

▼次に訪問したのは「株式会社アルク」

ソフトウェアの仕事を請け負って開発する会社です。バスの音声案内を得意とされており、実際の開発現場を見学させてもらいました。運転手さんがバス停毎に操作する器械の中で動いているソフトです。全国いろんなバス会社に導入されており、大阪市営バスも手がけられています。バス停に着いてドアが開いたら「次降ります」ランプが消えます。そしてドアが閉まったらまた「次降ります」ボタンが押せるようになります。それが普通ですが、大阪だけ仕様が違っていて、ドアが開いたら直ぐに「次降ります」ボタンが押せるようにしているそうです。乗客からそんな要望があったのでしょうか！？

▼最後に訪問したのは「ネットワンシステムズ株式会社」

ネットワークの提案・構築・運用・保守を提供する商社としては国内最大手です。４つの部署を見学させてもらいました。先ずは東京駅の真ん前にあるソリューションブリーフィングセンター＆イノベーティブオフィス。お客様に今後のネットワーク環境をどのように整備していくのか、それを相談する部署です。事務所の中は撮影禁止でしたが、最先端オフィスという印象でした。
 

次に品川に移動して３か所を見学。見学した部署を簡単に説明します。
 

・ネットワークアカデミー

社内で培ってきたノウハウを教育プログラムとして提供。教室の他に実習室もあり、装備されている機器は合計２億円もするそうです。また後述のテクニカルセンターにある機器をリモートで操作したりできます。
 

・エキスパートオペレーションセンター

客先に導入したシステムの障害発生を、未然に防ぐ“リモート監視”を行っています。正面に巨大スクリーンが設置され、いかにも監視センターといった感じです。見ごたえのある施設でしたが、顧客情報を扱うので残念ながら写真撮影は不可でした。
 

・テクニカルセンター

世界中の新製品について、その機能・性能・信頼性等を市場導入前に評価します。広いフロアに300以上のラックが並び、精通したエンジニアの方々が作業されていました。
 

本学では、学内でプログラミングの学習を行うだけでなく、今学んでいることが世界中の社会で、企業で、どのように生み出され、作られ、使われ、役立ち、感謝されているモノなのかという事も知るだけでなく体験を通じて感じて欲しいと考えています。

外の世界や外の社会に目を向けて、グローバルに物事を考えられる人材の育成に力を入れています。